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50代のWEBサードプレイスを正直比較。雑談SNSから再婚活まで「自分の温度」で選ぶ

(夜、スナックのカウンター。牧村さんが、少し照れくさそうに切り出した)

牧村さん「ママ、この前の話さ。あれから調べてみたんだよ。ネットの、同世代が集まるってやつ」

ママ「あら、早速」

牧村さん「でもなあ、どうも身構えちまってさ。ほら、昔あったろう。ダイヤルQ2とか、テレクラとか」

ママ「あら、伝言ダイヤルなんてのもあったわね」

牧村さん「あの頃はトラブルの話もよく聞いたし、事件にもなった。ああいうのが、どうも頭をよぎるんだよ」

ママ「フフッ、懐かしいわね~。」

牧村さん「おっさすがママ。最近のはどうなの?」

ママ「今のあたしはここに来てくれるお客さんで、手一杯よ。」

牧村さん「それもそうだよな。でもなかなか他人に聞けないんだよな~」

ママ「それならほら、詳しそうな常連さんが、そこにいるじゃない」

「いやいや、人に解説するほど詳しくはないんですけど、自分もちょっとだけ興味がありましてね…」


「WEBで居場所」に抵抗がある、あなたへ

前回の記事で、50代からのサードプレイス(第3の居場所)には、リアルとWEBの2つの入口があるという話をしました。

今回はその続き、WEBの入口の話です。

牧村さんの気持ちは、痛いほどわかります。

私たちの世代にとって「電話やネットの出会い」の原体験は、ダイヤルQ2であり、テレクラであり、伝言ダイヤルです。トラブルの話は身近にあったし、実際に事件として報道されたことも覚えています。あの記憶があるから、身構える。当然です。

その警戒心は、正しい。むしろ大事にしてください。

ただ、あの時代と今とで、決定的に違うことが一つあります。当時は「誰だかわからない相手」と話す仕組みしかありませんでした。今のまともなサービスは、年齢確認や本人確認、監視体制といった「相手が誰なのかを担保する仕組み」を持っています。逆に言えば、その仕組みがあるかどうかが、入っていい場所とそうでない場所の見分け方です。

その視点も持ちながら、この記事では、50代の入口として現実的な3つのサービスを、実際に中を覗いた印象も交えて、正直に比較します。良いことばかりは書きません。お金がかかる部分、向き不向きも含めて書きます。


大事なのは「自分の温度」を知ること

比較の前に、一つだけ。

「WEBで居場所を探す」と一口に言っても、求めているものは人によってまったく違います。

たわいもない雑談ができる相手がほしいのか。
異性と話す楽しさを、もう一度味わいたいのか。
それとも、人生をともに歩くパートナーを、本気で探したいのか。

私はこれを「自分の温度」と呼んでいます。

温度が違えば、合う場所も違う。雑談がしたいだけの人が婚活アプリに入れば疲れるし、真剣にパートナーを探したい人が雑談SNSにいても、時間だけが過ぎていきます。

だからこの記事は「どれが一番か」ではなく、温度の低い順に並べます。自分の今の温度に合う扉から、覗いてみてください。


温度①:まずは同世代と雑談から——おしるこ

最初は、恋愛の温度ゼロの入口から。

「おしるこ」は、50代以上だけが参加できるSNSアプリです。若い世代は最初から入ってこられないので、SNSにありがちな「若者の中で浮く」心配がありません。

中身は、日常のつぶやきや趣味の話。今日の晩酌、庭の花、昔聴いた音楽。前回の記事で書いた「たわいもない思いつきを話せる相手」を、まずWEB上に持つ。その練習台として、これほど気楽な場所はないと思います。

先にお断りしておくと、おしるこは紹介料が発生する仕組みのないサービスです。つまり私は、これを紹介しても何の得もありません。それでも最初に挙げるのは、「WEBの居場所」の入口として一番ハードルが低いと、素直に思うからです。

向いている人: 異性うんぬんの前に、まず同世代と話す感覚を取り戻したい人。
向いていない人: 出会いを求めている人。ここは交流の場で、恋愛の場ではありません。


温度②:異性と話す楽しさを、もう一度——華の会

次は、温度を一段上げて。

「華の会メール」は、30歳以上限定の、中高年向け交流サイトです。実際に中を覗いてみたので、率直な印象を書きます。

まず感じたのは、チャラチャラしていないこと。中高年専門と謳っているだけあって、年齢層は本当に高めです。若者向けアプリに50代が紛れ込む居心地の悪さが、ここにはありません。

そして、「肩肘張らずにどうぞ」という空気と、「冷やかしは許さない」という運営の姿勢が同居しています。トラブル防止の仕組みにも積極的な印象で、真剣に検討している人ほど安心できる作りだと感じました。

「友達募集」といった項目もあり、いきなり恋愛でなくても「まずは話し相手から」で入れるのも、この温度帯らしいところです。

正直な注意点も書きます。華の会はポイント制で、メッセージのやり取りなどにポイントを消費します。つまり、使えばお金がかかる。ポイントを貯められるゲーム的な仕組みもありますが、基本は有料と考えてください。

ただ、これは裏を返せば、無料で手軽ではないぶん、冷やかしが居座りにくいということでもあります。覗いてみて感じた「キチッとした印象」は、この仕組みと無関係ではないはずです。

登録自体は無料なので、まずは華の会メール(公式サイト)で、どんな場所なのかをご自身の目で確かめてみてください。

向いている人: 同世代の異性と、交流や出会いを落ち着いて楽しみたい人。多少の費用は「場代」と割り切れる人。
向いていない人: 完全無料にこだわる人。結婚を最短距離で目指したい人(それなら次です)。


温度③:もう一度、人生のパートナーを——再婚活アプリという選択肢

最後は、一番温度の高い扉です。

50代がマッチングアプリと聞くと、身構えるかもしれません。実際、若者向けのアプリでは私たちの世代は完全に少数派です。

ただ、今は再婚や中年婚、熟年の婚活を正面から掲げるサービスがいくつも存在します。そういう場所では、50代であることも、バツイチであることも、引け目ではなく普通のこととして扱われます。

選ぶときの基準は、冒頭に書いたことの繰り返しになります。「相手が誰なのかを担保する仕組み」があるかどうか。公的書類による年齢確認、24時間の監視体制、マッチングアプリ事業者としての業界認証。この3つが揃っているサービスなら、あの頃のテレクラとはまったく別物だと考えていい。逆に、どれも確認できないサービスには近づかないことです。

費用の正直な話。この温度帯のサービスは、男性は有料プランが前提と考えてください。ここも華の会と同じで、真剣な人だけが残る仕組みだと捉えるのが実態に近いと思います。

具体的にどのサービスが50代に合うのかは、私自身がきちんと確かめた上で、改めて書くつもりです。

向いている人: もう一度、人生のパートナーを本気で探したい人。再婚・熟年婚に理解のある場を求める人。
向いていない人: 雑談や気軽な交流が目的の人(それなら温度①②へ)。


正直な注意点:うまい話は、ない

最後に、3つとも共通する注意点を、先輩風を承知で書いておきます。

第一に、焦らないこと。WEBの居場所も、リアルの行きつけの店と同じで、育つのに時間がかかります。登録して一週間で何かが変わるものではありません。

第二に、お金の話が出たら離れること。どんなに健全なサービスにも、残念ながらそれを悪用しようとする人間は紛れ込みます。投資、副業、外部サイトへの誘導。相手が誰であれ、お金の話が出た時点で交流は終わりにする。この一線だけ守れば、大きなトラブルはほぼ避けられます。

第三に、WEBはあくまで入口の一つだということ。画面の中で完結させず、いずれはリアルの居場所(行きつけの店、趣味の場)と両輪にしていく。それが健全なサードプレイスの育て方です。


結論:扉は複数ある。開ける順番は、自分で決めていい

まとめます。

同世代との雑談から始めたいなら、おしるこ。
異性と話す楽しさを取り戻したいなら、華の会。

どれが偉いということはありません。温度①から順に上がっていく必要もありません。今の自分の温度に正直になって、合う扉を一つ、そっと開けてみればいい。

リアルの入口(行きつけの店の作り方)については、前回の記事をどうぞ。WEBとリアル、両方の地図を持っておけば、あとは歩き出すだけです。

あの夜ママが言った言葉を、もう一度だけ。

「そう思えた時が、始めどきよ」

この記事をここまで読んだあなたは、たぶん、もう思えています。

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